憲法の原文を固定レイアウトの電子書籍(epub)にしました。
日本国憲法原文(英文対照付き)
画面の左端にマウスを持っていくと次ページ(右端で前ページ)にページ送りができます。
新かなづかいのテキストはウェブ上に多数アップロードされていますが、
原本のテキストを縦書きで読めるサイトが見当たりませんでした。
憲法の原本は国立公文書館で公開されていて
ネットからもデジタルアーカイブで閲覧できます。
アーカイブは画像なので資料的価値は高いのですが、
旧仮名遣いでちょっと難しいのでふりがなをつけて読みやすくしました。
また原文の基となった英文を対照できるように併せて掲載しました。
先日、青空文庫に(旧字旧仮名)の入力を申請して受付に送付しました。
青空文庫にはすでに「日本国憲法」が登録されているのですが新字体です。
歴史的な面からも興味深いので旧字旧仮名で原本により近い形で入力しました。
底本としたのは昭和21年11月3日発行の
です。
青空文庫で入力しても誰かが校正してくれるまで公開されることはありません。
青空文庫の校正待ちリストであなたの校正をお待ちしています。
この官報号外にふりがなをつけてPDFにしました。
また、青空文庫で公開されている「あたらしい憲法のはなし」もPDFにしました。
あたらしい憲法のはなしは22年5月3日に施行された日本国憲法の解説のために当時の文部省が新制中学校1年生用社会科の教科書として発行したものです。
ふりがなを付けていて、いくつか気づいたこともあります。
にっぽんこくけんぽう
にほんこくけんぽう
どちらが正しいのでしょう?
正解はどちらでも良いとのことです。
(ああ、良かった。)
この曖昧さ、懐の深さが日本らしくていいなあ、と改めて思いました。
一か零かの踏み絵を迫り、二進数で全てを解決するデジタルでなく、日本語は限りなく曖昧でアナログです。
デジタルで切り捨てられた剰余、割っても割っても割り切れない切り捨てられた余りの中に日本の美があるようにも感じます。
『
そんな日本語を表現するのに縦書きは良く似合います。
縦書きの美しさを教えてくれたのはアニメ『君の名は。』でした。
黒板に書かれた「黄昏時」の文字と授業でのことばの成り立ちを聞きながら、
日本語っていいなと思いました。
インターネットがコミュニケーションの主役になって、縦書きは肩身の狭い思いをしてきましたがブラウザの実装が進み、手軽に縦書きが利用できるようになりました。
デジタルと縦書きは相性が良くないのですが、憲法はやっぱり縦書きが落ち着くなぁと思います。
更新履歴
epub版 日本国憲法
5月4日 左メニューのLOCAL SELF-GOVERNMENT から最後のTが抜けてGOVERNMEN になっていました。
PDE版 やっとページ番号のつけ方を覚えたのでPDFにページ番号をつけました。
あたらしい憲法のはなし
5月5日 目次ページの十五最高法規・・・五二 となるべきところが 五に となっていました。何か可愛いけど恥ずかしいです、、、
5月4日 4章の主権在民主義で[#挿絵4(fig43037_04.png、横386×縦572)入る]という青空文庫の注釈を消し忘れていました。
官報号外
5月8日 レイアウトの崩れを修正しました。
5月4日 上諭の 國務大臣 植原悅二郞 の名前を悅次郞 と入力ミスしていました。また、ルビのえつじろうの「つ」が「っ」になっていました。
これまでにダウンロードされた方には謹んでお詫び申し上げます 。
また、入力しているときは気にならなかったのですが、改めて官報号外のPDFを見ると文字やルビのバランスがひどいので青空文庫版をもとに新しく作り直しています。